失敗しない旅先での旅館選び

投稿者: | 2015年4月23日

和歌山旅行で柳屋に泊まって、今後気をつけるべきポイントがわかった。

旅館で大事なのは築年数だ

創業何年の伝統やら、公式ウェブページの写真、宿泊プランに惑わされてはいけない。
私はどちらかと言うと「ホテル」より「旅館」が好きだ。

私が勝手に抱いている旅館のイメージは低層の木造で部屋は和室、純和風な温泉があって、館内は浴衣で過ごす。
夕食は刺し身や天ぷらなどのご当地グルメを食べる。
朝食は納豆、海苔、魚の干物を食べる。
部屋からは雄大な景色、縁側が板の間になっていてふたつの椅子に挟まれる形で小さいテーブルが置いてある。
そして何より、旅館全体を通して風情があり、清潔感がある。古臭さを感じない。

如何にも「温泉旅館」というイメージ。なんとも身勝手なイメージだ。
でもこれを100%叶える旅館なんてそうそう無い。あったとしてもべらぼうに高い。
で、どうせこんな夢を叶えることが出来ないんならそんな幻想スッパリと忘れてしまったほうがいいと気づいた。

予約段階で知ることが出来る情報は限られている。そんな中で「清潔感がある、古臭さを感じない」という条件に関しては築年数(もしくは改装年)さえわかればある程度回避できる。
誰だって古い建物より新しい建物で過ごすほうが気持ちよく過ごせる。
写真や宿泊プランはいくらでも取り繕える。口コミも主観やサクラの可能性だってあるのであてにならない。
だが築年数は嘘をつかない。これは旅館がいくら良く見せようとしても嘘をつけない情報だ。

柳屋は実にオーソドックスな老舗(古い)温泉旅館だ。築年は1994年06月なので、21年前の建物。13階建ての鉄筋コンクリート造。
この時点で自分が抱いている夢の様な温泉旅館では無いと気づくべきだった。エレベーターで温泉に行く旅館に風情も何も無い。築21年といえば自分が10歳の頃に出来た建物。
それだけの時間が経過していれば色んな所にボロが出る。実際、畳は擦り切れていたし、館内はところどころカビが生えていたりもした。内装も古臭い。
おそらく築20年以上、鉄筋コンクリート造の旅館はどこに行っても同じような印象になる。時の流れには何人たりとも逆らえないのだ。

鉄筋コンクリート造なら旅館にこだわる必要はどこにも無い。旅館っぽさなんて何も無いんだから。
ホテルの和室でも何も変わらない。そもそもホテルと旅館の違いってなんだ?バスローブと浴衣?

次の旅行ではまず築年数を基準にして旅館、ホテルを探そうと思っている。
「ホテルより旅館が好き」という気持ちはもう忘れて、予算に収まる範囲でなるべく新しい所を選ぶ。築10年以内が理想。
写真やプラン、口コミには惑わされない。窓から見える景色もどうでもいい。こだわるべきは築年数なのだ。

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