ここ最近、法人成りに向けて色々準備を進めていた。
定款作ったり、会社用のハンコ作ったり、嫁を代表にするために実印登録してもらったり、住基カード作ってもらったり。
さて、次は資本金振り込むかーってところまできて、やめた。
法人成りして得られるメリットに対して、デメリットが釣り合わない。
法人成りのメリットは大まかに挙げると
・経費を増やして節税できる
・協会けんぽに入るから傷病手当金がもらえるようになる
・無限責任から有限責任になる
これぐらい。
それに対してデメリットは
・税務が複雑になるので税理士さんとの契約が必要になる(少なくともうちの場合は)
・日々の経理処理が増える
・協会けんぽや厚生年金になると社会保険料が約2倍になる
となる。
税理士さんへの報酬や社会保険料を考えると節税で得られるメリットはほとんど消える。
なので経済的メリット・デメリットは無いと考える。
となると後は傷病手当金や有限責任のメリットが残るが、これはメリットとして体感できない。
いざという時の備えなので、あってもなくても日々の生活に影響は無い。
ということで、経理や税務を任せている嫁の負担が増えるだけなのでやめた。
日中は小さい子供の世話をてもらい、夜中に仕事を手伝ってもらってるのに、これ以上負担が増えると回らないことに気づいた。
近いうちに子供もうひとり作る予定だし、法人成りなんてしてる余裕ない。
法人にはかなわないけど個人事業主のままでも節税は十分できる。
今出来ることを精一杯やる。実務に集中する。
法人を作ることが目的ではなく、家族で幸せに暮らすことが目的なのでそれを見失わないようにする。
将来生まれてくるであろう、下の子供が幼稚園に通いだしたら余裕も出来るだろうし、その時に改めて法人成りを検討しよう。
本当にそう思います。
社員が10名ほどいる法人を経営しておりますが、個人事業主で規模が小さかった方が
手元に残るお金が多かった。
年間500万円ほどの社会保険料は、法人と一心同体の会社経営者には、非常に大きな負担になります。
なんの為に、誰の為に会社経営をしているかわかりません。
しかも、社員に対する責任も大きくなりますし、法人として社会的な責任も大きくなります。
責任が大きくなるということは、実際の負担が大きくなるということです。
アルバイトの中に社会保険適用者がいないかなどの調査があったりと、見えるところでも見えないところでも、
行政からの監視の目が厳しい。ましてや、マイナンバー導入後なんて否応なくなるでしょう。
従業員の雇用を目的に、社会保険に加入(法人成り)なんて、とうの昔のおとぎ話でした。
将来の年金を必ず保証してくれるのであればこんな気苦労もないでしょう。
しかし、どうなるかわからないようなものを信じれるでしょうか。
ある意味社員を騙して社会保険の天引きを行うことが不憫でなりません。
先日、社員に年金は当てにしないほうがいいという話をしたところ、
皆それぞれうすうす気づいているような反応がありました。
今では、10人中9人が社会保険を抜けたいという始末です。
節税などもしっかりと勉強して、徹底しなければ、法人としてのメリットは享受できません。
ましてや、社員10名程度の零細企業にとっては、危ない橋を渡る以外の何物でもありません。
今後マイナンバーが導入され、もっともっと締め付けが厳しくなると予想されます。
ブログ主さんの奥様、ご家族を想っての英断を拝見し、コメントした次第です。
コメントありがとうございます。経営者さんの生の声はすごく勉強になります。
今は私と嫁のふたりだけの個人事業なので、今後もっと事業の規模が大きくなったら、またその時に法人成りを検討してみようと思います。
よっぽど儲かってないと法人成りなんてしないと思いますが…。
社会保険は負担が大きい割に、多くの社員が抜けたいと思っているのは本当に苦労が報われませんね。
なんのために会社が半分負担するのかわからない状態です。
会社も社員も入りたくないのに、強制的に加入させられる。もういっその事税金扱いにしてくれたほうが気持ち的には楽なのかもしれませんね。
今後、年金制度が改革されて未来が明るくなれば「従業員の雇用を目的に、社会保険に加入(法人成り)」という時代がまたやってくるのでしょうか。