会社を辞めると会社の社会保険ではなく国民健康保険になって保険料が跳ね上がる。
と思ってるひとが多いですけど必ずしも国民健康保険に入らないといけないわけではありません。
実は健康保険組合というのに入ることで保険料を安くすることができるんです。
健康保険組合というのは色々あって例えば、
美容師さんなら全日本理美容健康保険組合
大工さんなら全国土木建築国民健康保険組合
というふうに職業によって入ることができる健康保険組合は決まっています。
そして私達個人事業主なフリーランスITエンジニアが入れる健康保険組合は・・・残念ながらありません!
というのは半分嘘で、実は文芸美術国民健康保険組合という健康保険組合があります。
どのような職業のひとが入れる健康保険組合かというと陶芸家さん、画家さん、イラストレーターさんなどの芸術家の方々です。
そしてそこにはWEBデザイナーという職業も含まれます。ココが大事。
それにしてもサイトがダサすぎ無いですかね文芸美術国民健康保険組合さん・・・
文芸美術国民健康保険組合
http://www.bunbi.com/
我々ITエンジニアとWEBデザイナーの線引って曖昧なんですよね。
私の場合だとアプリのアイコンを作成したり、WEBサイトやブログを作ることもあります。WEBアプリも作ります。
レンタルサーバでWordPressのブログをいくつか運営して広告収入も得ています。
というわけで、我々はWEBデザイナーなんです。だから文芸美術国民健康保険に入れるのです。
そもそもFC2やらAmebaのような大手ブログサービス使ってアフィブログしてる人でもWEBデザイナーと名乗ればWEBデザイナーになってしまうのです。
現にそんなアフィリエイター()な方々も文芸美術国民健康保険に入っています。
注意点としては税務署に出す開業届の職業欄に「WEBデザイナー」と記載しておくこと。
もし既にシステムエンジニアとかで出してしまっているならもう一度出し直せばOK。
税務署によって対応が変わったりするので、一度出し直す前に電話してみるのがいいと思います。
文芸美術国民健康保険に加入するためには文芸美術国民健康保険組合が認める団体の会員になる必要があります。
WEBデザイナーが会員になれるのは日本イラストレーション協同組合(JILLA)一択です。
(協)日本イラストレーション協会 JILLA/ジャイラ
http://jilla.or.jp/
※本当はもうひとつあるんですけど、そっちは会員の紹介が無いと入れない
年会費とか結構掛かってしまいますけど、それでも国民健康保険払うより合計金額は安くなります。
国民健康保険にお金を掛けるのは本当にもったいないので、文芸美術国民健康保険は本当におすすめです。
実際にいくら安くなるのか
それでは実際にいくら安くなるのか具体例で計算してみようと思います。
国民健康保険料は住んでいる地域によって計算方法が大きく違うので、今回は私が住んでいる吹田市を例にして以下の条件で国民健康保険料を計算します。
地域:吹田市
前年の所得:400万円
世帯人数:1人
年齢:30歳
この場合の金額は以下になります。
[医療分]
所得割額:\270,479
均等割額:\ 11,844
平均割額:\ 48,085
[高齢者支援金分]
所得割額:\ 96,888
均等割額:\ 3,975
平均割額:\ 16,138
-------------------
合計:\447,409
年間44万7409円!
高すぎる!びっくりドンキー447回分ですね。
次は文芸美術国民健康保険料の場合を計算してみます。こちらは収入に関係なく毎月の保険料が定額(\16,900)です。
つまり、高収入になればなるほど文芸美術国民健康保険のほうがお得!ということになります。
[文芸美術国民健康保険料]
\16,900 * 12ヶ月 = \202,800
[JILLA会費]
\2,000 * 12ヶ月 = \24,000
-------------------
合計:\226,800
なんと国民健康保険のほぼ半額となる22万6800円!
年間22万円位上の節約になります。びっくりドンキーで換算すると220回分です。
ちなみに初年度はJILLAへの出資金や文芸美術国民健康保険への加入事務手数料が掛かるので+3万円ぐらい掛かります。
まとめ
単身者 or 夫婦ふたり世帯までなら国民健康保険より文芸美術国民健康保険のほうが安くなる可能性が高いです。
ただ、JILLAへの入会、文芸美術国民健康保険への加入、国民健康保険から文芸美術国民健康保険への切り替え手続きを行うのは結構めんどくさいです。
まずはどれぐらい安くなるのか自分の地域や所得で検討してみて、手間を考えても文芸美術国民健康保険に切り替えたい!と思ったら切り替えるのが良いでしょう。