私が社会人になったのが18歳。それから現時点の39歳になるまでの約20年間、部下というものを持ったことがありません。
部下どころか、後輩を指導したことすらない。
ずっと年上の先輩にかわいがられながら仕事をしてきて、今はフリーランスでひとりで仕事をしています。
そんな私ですが、いつか私も部下を持つことになるのかな。大変そうだな、嫌だな。
と考えるようになりました。そうです、嫌なんです。
そこで今回は、私がなぜ部下を持ちたくないのかを以下にまとめました。
部下を持つことはストレスになる
世の中の同世代のサラリーマンな方々を見ていると、30歳にもなれば何人か自分の下に人が付いているという人が多いです。
なんだかんだと大変そう。どうすれば部下と上手くコミュニケーションを取れるのか、早く一人前に育てることが出来るのか。
お仕事中だけではなく、家に帰ってからも考えていたりします。大変ですね。
本屋さんに行くと、
・はじめて部下ができたときに読む本
・部下を育てるコーチング
・明日から部下にイライラしなくなる本
そんなタイトルの本が山ほどあります。
そんな現状を見て気づきました。部下を持つって結構なストレスなんだと。
部下を育てるスキルは正確に評価できない
がんばって勉強して部下の扱いが上達したとしてもそれを正確に評価するシステムなんて無いんです。
転職するときには何の役にも立たないですね。面接の時に
「以前の会社では5人の新人を立派な一人前の社会人に育て上げることが出来ました」
なんて言っても、「立派な社会人」がなんなのか定義が曖昧だし、5人育てるのに掛かった費用や時間も出せないでしょう。
部下を扱う方法を勉強するより、資格試験の勉強でもしておけばよかった!
ということになります。
部下は退職する
勉強して立派に育てあげた部下であっても、ある日突然会社を退職する可能性があります。
部下を育てるためにいくつもの本を読み、コミュニケーションのために飲みに誘い(勿論コッチの奢り)、時には責任を被って客先へ謝りに行く。
そんな苦労をして育てた部下が一人前になったと思ったら、退職してしまった。
そんな話は珍しく無いと思います。
しかもこの場合、優秀に育てば育つほど他社への転職の可能性は高くなります。
他の企業や独立してもやっていけるという自信に繋がりますからね。
部下と心を通わせて、愛を持って育てれば転職なんかせずに自分に一生付いてきてくれるはずだ!
という意見もありそうですが、それは理想論です。退職する確率を0%にすることは出来ません。
話し合いをすれば戦争なんてなくなる!と言っているのと変わりません。
愛が一方通行な場合もありますし、部下が義理よりお金を優先する恩知らずなこともあります。
確実では無い以上、それはバクチです。
上司に比べて、部下は何も考えていない
ほとんどの部下は上司に対して何も考えていません。
・はじめて上司ができたときに読む本
・上司に育てられるコーチング
・明日から上司をイライラさせないようにする本
こんな本はあまり見かけません。
上司が一生懸命勉強して部下を育てていたとしても、それは部下には伝わりません。
むしろ伝えると逆効果です。恩着せがましい。
これは別にデメリットでもなんでも無いのですが、なんかムカつきます。
まとめ
終身雇用が崩壊している今の日本の会社で部下を育てるというのはデメリットのほうが大きいというのが私の結論。
同じ理由で、正社員として人を雇う気もない。スポット的な短期アルバイトなら雇うことはあるかも。
会社という組織に属していると、部下を持つということを避けることは難しいです。
サラリーマンの皆さんも部下を持ちたくて持っている訳では無く、会社の指示で仕方なく面倒見ています。
会社からの指示である以上、部下を育てなければいけません。社畜の宿命です。
今回の記事を書いて、私はフリーランスで良かったなー。と改めて実感しました。
できればこのまま隠居して、人生を終えたい。
※2024/10/10更新
この記事を書いてから長い期間が経ったのと、一部間違いがありましたので修正しました。