定期借家契約が危険すぎる

投稿者: | 2014年8月20日

お盆で娘を抱っこしすぎたからか、身体が激重です。
まるで自分の身体じゃないみたい。
とは言っても基本的には嫁が娘の相手をしてくれているので、私はサポート的にたまに抱っこする程度。
なのにこんなに辛くなるとは、毎日抱っこしてる嫁に頭が上がらない。

さてさて、相変わらず千里山ロイヤルマンションの情報をネットでチェックしてる私。
売りに出ている部屋は数ヶ月前から変わりませんが、ここ最近になって賃貸に出てる物件が増えてきました。
と言っても3部屋ですけどね。その3部屋すべてに定期借家という文字があって気になったので調べてみました。

定期借家って何?

賃貸の契約は大きく分けて2通りあります。普通借家契約と定期借家契約です。
普通借家契約は2年ごとに契約の更新をするというよくある契約。
基本的に大家さんが更新を断ることはない、更新を前提とした契約なので大家さんの都合で更新を拒否したい場合は立退き料等を支払う必要がある。

定期借家契約の場合は予め期間を決めて契約を行う。今回の千里山ロイヤルマンションの場合は5年になっていた。
基本的に更新は行わない。期間満了したら借主は部屋を出て行くことになる。もちろん立退き料なんて無い。
ただし、大家さんの合意があれば再契約して住み続けることも可能。更新ではなく再契約な点に注意。

定期借家ってなんのためにある制度?

昔は定期借家なんてなかったのですが、平成12年3月1日から定期借家という制度が出来ました。
それまでは普通借家契約しか無かったのですが、これは更新を前提とした契約です。
更新を前提としているので、大家さんの都合で入居者を追い出すことは難しいんですよね。
つまり、10年限定で賃貸に出したいという時にとても困る。

定期借家はそんな悩みを解決するために生まれました。
予め期間を限定しておくことで、大家さんは部屋を貸しやすくなったのです。
これで賃貸開始から10年経ったら安心して入居者を追い出せるようになりました。やったね。

定期借家のメリット・デメリット

大家さんにとってのメリット・デメリットと、入居者にとってのメリット・デメリットがあります。

大家さん 入居者
メリット 期間満了時に入居者を退去させられる
中途解約されにくい。
相場より家賃が安いことが多い
デメリット 家賃を下げるなどしないと入居者が決まりにくい 期間満了後も住みたい場合は大家さんと交渉して再契約
中途解約しづらい。

基本的に大家さんのために作られた制度だと思うので、大家さんのメリットが大きいです。
相場より家賃が安いっていうのも気休め程度な気がしないでもない。
この辺りはファミリータイプか単身向けかでも事情は変わってくると思われます。

まとめ

入居者側の立場から見ると、定期借家契約は避けたほうがいいです。
定期借家契約の物件は家賃が安いといってもデメリットを補うほどの安さは感じられません。
実際、定期借家契約の賃貸を契約するひとって定期借家契約のことを全然知らないひとなんじゃないでしょうか?

定期借家契約で特に注意しないといけないのが中途解約に関する条件です。
入居者側から中途解約を申し入れるためには以下の条件を満たす必要があります。

転勤、療養、親族の介護その他のやむを得ない事情により、賃借人が建物を自己の生活の拠点として使用することが困難になったこと

やむを得ない事情という所が曖昧ですが、そう簡単に引っ越しはできないということです。
賃貸のメリットってフットワークの軽さなのに定期借家契約だとそのメリットも半減ですね。
期間満了時にうまく次の住居が見つかるとも限らないし、入居者側からすると定期借家契約は罠としか思えない。

契約期間満了で引っ越すことになっても絶対に後悔しない、なおかつ契約期間中は絶対に引っ越さない。
そんなひとなら定期借家契約でも問題はありません。そんなひとほとんどいないけど。

大家さんが定期借家契約にしている理由は恐らく
「不安だからとりあえず定期借家契約にしとこうかな」
みたいな感じじゃないかなと思いますし、不動産屋さんも定期借家契約のデメリットについて詳しく入居者に説明することも無いんじゃないかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*