現在日本で使用されている硬貨で最低単位なのが一円玉です。
一円玉は1グラムのアルミで出来ていて、製造コストは3円ぐらいと言われています。
2016/2/1時点のアルミの買取価格は1kgあたり150円でした。
これは下記の会社の買取価格です。(見る時期によって値段が変わります)
アルミの買取価格と特徴 | 大畑商事
https://www.ohata.org/aluminum.html
1グラムあたりにすると、0.15円です。これが一円玉の価値です。
なんか思ってたより安い…。
今後、インフレがどんどん進んで円の価値が下がり続けた場合、一円玉のアルミとしての価値は1円を超えるかもしれません。
そうなると、一円玉を鋳つぶしてアルミに変えてしまう人が出てくるでしょう。犯罪ですけど。
これを抑止するには一円玉廃止が手っ取り早いです。
アルミより安い材質に変えるという手もありますが、結局インフレが進めば同じことが起こるし、コストが掛かり過ぎます。もし別の材質にするならプラスチックとかでしょうか。
実際に、カナダでは2013年に1セント硬貨が廃止されました。
現在は端数を二捨三入、七捨八入して会計しています。
122→120
123→125
127→125
128→130
となります。なんだかややこしいですね。
これは現金決済の場合のみで、クレジットカード支払いの場合はそのまま1セント単位の決済になっています。
金額によって現金のほうが得だったり、クレジットカードのほうが得だったりするんです。
日本もいずれ、同じようなことが起こるかもしれませんね。
余談ですが、円資産は一円玉で保有するのが一番安全だそうです。円としての価値だけでは無く、アルミの価値もあるからです。
とは言っても、どうやって円資産を大量の一円玉に変えて、保管するかという問題があるので実際に一円玉で資産を作るのは難しいでしょう。