近藤誠さんの「がんもどき」論について感じたこと

投稿者: | 2017年5月30日

近藤誠さんの「がんもどき」で早死にする人、「本物のがん」で長生きする人という本を読みました。
こんなこと言ってる日本人の医者は他に居ないんじゃない?というぐらい突飛な「がんもどき理論」を提言しているお医者さんです。
がんもどき理論について簡単に説明すると、

  • がんには他の臓器に転移する本物のがんと、他の臓器に転移しないがんもどきがある。
  • 本物のがんの場合、がん検診で早期発見した時点で既に転移しているので、切除しても百害あって一利なし。
  • がんもどきの場合、他の臓器に転移することは無いので切除する必要無し。
  • 但し、がんもどきでも大きくなることはある。
  • 以上のことから、がんは早期発見しても切除せずに放置したほうが良い。
  • がん検診でがんを見つけると不安になってしまうので、がん検診は受けないほうが良い。
  • がんを治療せずに放置して本物のがんであった場合でも、切除や抗がん剤をしなければ穏やかに死ねる。
  • 放射線治療は場合によってはアリ、但し自覚症状が現れてからで十分。

こんな感じでした。
まとめると、がん検診は受けずになるべく病院から遠ざかって生きて、何か自覚症状が出てから病院に行きなさい。
そこでがんが発覚しても、切除や抗がん剤は絶対にしない。切除や抗がん剤をすると、身体に深刻なダメージを受けて苦しむことになることが多い。
放射線治療でがんを小さくしたり、モルヒネで痛みを取ったりしながらがんと共に生きて、最後は苦しまずに安らかに死にましょう。という感じです。

さて、そんながんもどき理論ですが、ネット上で検索した限りだとまるで宗教のような扱いを受けています。
がんを放置していいわけがないだろ!そんなの後出しジャンケンじゃないか!
とまぁ、否定している人が大多数で、肯定派は少数みたい。
でも私は肯定派かなと思いました。
そもそも、私はがんもどき理論を知らなくても私は近藤誠さんが勧める生き方に近い生き方をしたと思います。

少なくとも手術で臓器を摘出すれば、その後の生活は今まで通りとはいかず、苦しむことになるでしょう。
抗がん剤を服用するということは、最悪副作用で苦しみながら死ぬことを覚悟した上で抗がん剤の服用を決心しなければいけない。
そこまでして数ヶ月、長くても数年延命したいかと言われると、私はNOです。

それならばがんのことなんて忘れて旅行したり、家族と過ごしたり、美味しいもの食べたりしたほうが、例え1ヶ月後に死んだとしても私はそれで満足なのです。
それががんもどき理論では切除や抗がん剤で生存率は上がらないと言っているのですから、私からしたら「そうなの?ラッキー!」ぐらいのもんです。

本の中では色々なデータも紹介されていて、がんもどき理論の正当性が語られていますが、そんな所は素人の私にはよくわかりません。
ただ、医療の現場でがんもどき理論を声高に叫んだところで医療の実態は変わらない。だから本として出版して、患者に直接語りかけるというその考え方に非常に好感を持ちました。

がんは早期発見、早期切除が大事!と呼びかけて、それを常識としてしまって医療関係者が私腹を肥やす。
如何にもありそうな話です。
でも近藤誠さんが「がんもどき理論」をでっち上げて本を出して大儲けする。という話は無いように思います。
そもそもそんなまわりくどいことする必要無さそうですし、周囲から叩かれることを考えると割に合わない。
少なくとも、近藤誠さんはがんもどき理論を心の底から信じて、患者に直接語りかけているのです。
(それが真実なのかどうかはわかりません。)

「がんもどき理論」を明確に否定することは誰も出来ていないみたいですし。もし完全に嘘だと証明出来ているならとっくに出版差し止めになっています。
ということは、「がんもどき理論」が正しい可能性は0%では無いということ。
「がんもどき理論」を知る前からの私の考え方に合うものなのならば、信じてみてもいいんじゃないか。

そんなことを考えて、私は判断しました。
何にせよ自分で情報をしっかり噛み砕いて、考えて、判断するのが大事だと思います。
という訳で、私の人生を支える偉大な人リストに近藤誠さんが加わりました。

・保険はライフネット生命の出口さん。
・金融は超簡単お金の運用術の山崎元さん。
・医療はがんもどき理論の近藤誠さん。

なんとなく、この辺りの趣味が似てる人とは仲良くなれそうな気がする。

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