貸株と預株

投稿者: | 2016年6月8日

貸株と預株について、色々と考えてみた。
貸株はSBI証券、カブドットコム証券などが提供しているサービス。
保有している株を証券会社に貸すことで、若干の貸株料が得られる。
貰える貸株料は需給状況によるけど、評価額に対しての年利0.1%だと思っておけば良い。

松井証券がやっている預株と言うサービスは貸株に似ているけど、ちょっと違う。
貸株が安定して0.1%の利益が得られるのに対して、預株は実際に貸し出しが発生した時にだけ利益が得られる。
つまり、安定した利益を得るのは難しい。

ちなみに、私は保有している株は全て松井証券の口座で保有しており、預株にも登録している。
約2年ほど運用しているが、ETFに預株料が付いたことは数回しかない。
タマホーム、サイゼリヤ、マクドナルド、キングジム、キャンドゥ、シャープ、三菱自動車などは割と頻繁に預株料が付く。
中でもシャープは2000株保有に対して、1回の預株料で約100円付く。かなりおいしい。

松井証券の公式ページを見てみると、預株の最低金額は単元ごとに決まっている
http://www.matsui.co.jp/service/yokabu/about_1.html#kakaku

シャープは1単元が1000株なので、預株料は最低50円。
1単元が100株な銘柄の場合、預株料は最低5円となる。

預株が付きやすい銘柄は、逆日歩が付いている銘柄です。
いっぱい空売りされている銘柄ですね。
だからシャープ、三菱自動車、マクドナルド等は不祥事の時に預株料が付きやすくなります。

貸株は安定して利益を得られますが、年利0.01%と得られるリターンが小さい。
預株は不安定ですが、預株料が付けば割と大きなリターンが得られます。

これだけの比較なら、好みの問題でどっちでも良いように思います。
だがしかし、貸株と預株には他にも大きな違いがあるのです。
それが証券会社が倒産した時の保証問題。

貸株のあるSBI証券やカブドットコム証券は、証券会社が倒産した時の保証がありません。
最悪の場合、貸株に登録している保有株は全て無くなる。
SBI証券が倒産するなんて、あり得ないような気はしますが、可能性はゼロではありません。
そして万が一の時は全て吹っ飛ぶ。これはたとえ0.0000000001%の確率で起こることだとしても、許容できないリスク。

対して、松井証券の預株は松井証券が倒産した場合でも、その時点の評価額は保証されます。
たとえ松井証券が倒産しても、保有している株が全て吹っ飛ぶということは0%なのです。

というわけで、私は松井証券で株を保有し、預株に登録することをおすすめします。

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